今回は額縁を使わずに外枠を仕上げる方法のご紹介です。
技法は、Fermeture a onglet(フェルメチュール ア オングル)
です。
フランス額装では作品を仕上げる際に、二つの仕上げ方があります。
一つは作品にあう額縁を選びオーダーし仕上げる。
そして二つめは、木の額縁を使わずに、紙や合皮素材を使い、外枠をシンプルに仕上げる。
(左の写真、額装の外側黒い部分)
この仕上げ方を、Fermeture a onglet (フェルメチュール ア オングル)と言います。
二つの仕上げ方は、額装イメージや、お好みで選ぶ場合が多いです。
木の額縁を使わない外枠の仕上げ方は、Fermeture a onglet(フェルメチュール ア オングル)の技法です。fermetureは”閉じる”、ongletは”綴じしろ”の意味があります。
この仕上げ方は、額縁を合わせなくても額装作品をシンプルに引き立てることができます。額縁の華やかさではなく、シンプルなほうがお好きな方はこの仕上げ方を好まれます。
額装をオーダー頂いた場合、このシンプルな仕上げ方もご提案させて頂いております。
外枠に合わせる色合いや素材などで、仕上がりの雰囲気も変わります。